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カウントダウンライブの感想4

麗蘭(れいらん)

名前だけを見ると一見誰のバンドなんだかわからないかもしれないけど、調べて見るとビックリ!最強のギタリストコンビだ。麗蘭は、RCサクセション仲井戸麗市(チャボ)とストリート・スライダーズの土屋公平(蘭丸)という、二つのロックバンドのギタリスト二人によって結成されたユニットだ。

RCとスライダーズが時をほぼ同じくして活動休止に入った頃、かねてよりお互いのブルース・スピリットに共感をおぼえていたチャボと蘭丸の二人が再会して、1991年、ブルース・ユニット「麗蘭」を結成。当初はライブツアーで活動するだけの予定だったが、ライブの模様を収めたビデオ『Welcome Home!』、そしてスタジオ録音による1stアルバム『麗蘭』の発売へとつながっていった。 ウィキぺディアより抜粋

あの日にあったことを覚えている限りでなるべく正確に書きたいと思います。
ライブ間際はまだ人はまばらだった。(少し心配になる。全体的に若物の多いフェスだし大丈夫かなと…) 音響調整の人が念入りに最終調整をしている。自分が見たバンドの中では一番念入りに調整を最後までしていたと思う。音響さんが本当に必死になってるのが見ていて伝わってきた。ライブスタートの合図が大画面に映しだされる。いよいよかと思っていると、横からフェスの総合プロデューサーの渋谷陽一さんがでてくる。朝は大阪会場にいたようで午後になって幕張の会場に着いたようだ。
挨拶でもするのかと思いきや、
「このフェスの数あるバンドの中から、麗蘭を選んで見に来るなんて、君達はロックをわかってる」力強くこう言い放った。当たり前だぜと言わんばかりに場内から一斉に歓声があがる。そして麗蘭を「日本最高のギター・デュオ」と紹介し、いよいよライブがスタートする。
黒い服の仲井戸麗市と白い服の土屋公平がステージ場にでてくる。ここで、チャボがさっきまで必死になって調整していた音響さんによくやってくれたとばかりに堅い握手をかわしていた。若い…若すぎる、とてもチャボが50代になんて見えやしない、どうみたって30代だカッコ良すぎるぜチャボさん。自分のことをおっさんなんて言っていたけど、こんなおっさん見たことない別の進化を遂げちまったようなおっさんだ。
1曲目は(あこがれのSouthern Man) アメリカ南部野郎の生活を唄いあげたようなスピリットソングだ。ハードな声とギターの音圧がガンガン飛んでくる。最高だ。
場内から「カッココイイ〜」という声が飛ぶ、すかさずチャボがそちらを向いて「OK〜お前はいいぜ。お前を中心に行くぜっ。」MCは終始観客との掛け合いだ。「俺たち麗蘭〜」とギュインギュインとギターを鳴らしながらのメンバー紹介にもしびれた。

ライブ終盤に事は起きた。チャボは言う
「おれの知っているバンドの曲をカバーさせてくれ」  ざわめく場内
「こんなステージが大好きな奴なんだ」        ここで場内の誰もが気付く

ジャカジャカギターをかき鳴らす、特徴的な始まり   これは…これはやっぱり

RCサクセションの不滅の名曲 “雨上がりの夜空に”  
チャボのライブを見に来ていて、RCを知らないはずがない 場内大合唱の大フィーバーだ 
(どうしたんだHEY HEY BABY〜いつものようにキメて〜ブッ飛ばそうぜ〜{本来は歌詞にない→}キヨシロ〜) 

「みんな来年、本物の歌声を聞いてくれ!」  歓喜の声で場内は大盛り上がり

最後の(Get Back)という曲は熱いブルースだった。背中合わせでギターを弾く二人の姿はいかにもギタリストって雰囲気を醸しだしていた。麗蘭の曲は歌詞に生命力というか血が通っている。時代に流されないしっかりとした音楽がそこにはあった。間違いもあるかもしれないけど記憶を頼りにあの日みたことを文章にしてみました。終わった時には、場内は満員だった。麗蘭のライブでは熱いスピリッツをもらった。